秋元康と「雪」

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こんばんは。

今日のテーマは「秋元康と『雪』」です。

秋元康氏と言えば、放送作家であり、AKB、乃木坂などアイドルグループを多くプロデュースしている作詞家でもあります。

私は櫻坂(乃木坂の姉妹グループ)が好きなので、秋元康作詞曲ばかり聞いています。こう言ってはなんですが、彼の詞はクオリティにムラがあります(笑)なんじゃこりゃみたいなのも、率直に言えばあります。

ただ、「これは良いな」と思うものもあって、中でも「雪」を使った詞は結構いいものが多い印象です。

今回は3曲紹介しましょう!

KinKi Kids「SNOW!SNOW! SNOW!」

ここでは雪が「記憶」や「思い出」の比喩として使われています。

積もっていくというのがポイントなのでしょうね。

とけないようにという歌詞もあり、積もっても消えてしまうことに抗おうとする主人公の感情も間接的に表現していると感じます。

乃木坂46「歳月の轍」

この曲は乃木坂のメンバーだった生田絵梨花さんの卒業に際してつくられたソロ曲です。乃木坂の曲の中でも結構好きな曲です。

ここでは雪が複数の意味に分かれて使われていると思います。

1番では雪が歳月の轍を消すもの、つまり今までの思い出を消すものとして歌われています。

一方、2番では「止まないで」とあり、これは乃木坂にいるメンバー、特に後輩を対象にしているように思います。乃木坂という場所に夢を持って入ってきた後輩たちのことを「粉雪」と表現しているように読めます。

Cメロでは「掴もうとして届かない雪」となっており、ここでは生田さんの理想としたアイドル像のようなものとしてうたわれていると思われます。

なので、最後の大サビでは1番と歌詞は同じなのですが、単に思い出を消すという悲しいものではなく、後輩たちが新しい乃木坂をつくっていき、自分も過去にとらわれず新しいステージに行くから、わたしに遠慮しないでねという前向きなメッセージを持たせる構造になっていると思います。

「雪」を使って複数の比喩をすることで、解釈が変わっていくのが面白いところです。

櫻坂46「TOKYO SNOW」

これMVがないので、サブスクなどで聞いていただければと思いますが、ここでは「東京に降る雪」にフォーカスを当てているところが面白いです。

東京の雪は降ってもすぐとけてしまい、積もらないことが多いのを「物悲しい」気持ちの比喩とし、かつそれでも「積もらないのに降る」という状況を「報われない気持ち」に例えています。

非常によくできている歌詞だと思います。曲もいいですしね、ええ。

ちょっと贔屓が入ってますが(笑)


雪は積もってもとけてしまうという性質、かつ冬しか降らないという時限性など、私たちの感情をたくしたくなる自然現象ですよね。

降ったら降ったで面倒だったりしますけど、神奈川県民的にはやっぱり雪が降るとちょっとテンションは上がります。今年は降るでしょうか?

ここまで読んでくださりありがとうございました。

また、読みに来てくださいね。

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