失礼なスマホ営業とコスパ至上主義

失礼なスマホ営業とコスパ至上主義 未分類

こんばんは。

今日のテーマは「タイパ・コスパ」です。

タイパは「タイムパフォーマンス」、コスパは「コストパフォーマンス」です。それぞれ、「時間対効果」「費用対効果」とも言えます。

要はかけた時間に対する効果(利益)をより高くしようという考え方ですね。

まあ確かに、こういうのが必要な場面もあるでしょう。

ただ、全部がその世界観で良いのかは疑問です。

人間は「ホモ・ルーデンス」と言われるくらい「遊ぶ」ことで発展してきた生き物です。そして、「遊び」は必ずしも「タイパ・コスパ」を目的にはしません。もちろん、結果的に役立つことはあるかもしれませんけどね。

そもそも、「タイパ・コスパ」は前もって結果が予測されているときにしか使えないという致命的な欠陥があります。結果がどうなるかよく分からない場合は、効率的なのか、非効率的なのかなんて分からないわけです。

加えて、私たち人間はいつも合理的に生きているわけではありません。むしろ、非合理的に生きていることのほうが多いのではないでしょうか。

この前、ショッピングモールに行ったら、スマホ営業に引っかかってしまい面倒だったのですが、営業の人が「安くする方法を知らないってことですよね?」「なんで安くしないんですか、不思議です」と言ってきて、「失礼なやつだな」とぷんすかしたという出来事がありました笑

「今日はいいです」を3回ぐらい言って断ったのですが、この営業文句は「コスパ至上主義」的です。

「乗り換えれば安く済ませられるんですよ(半年くらい安い)」「機種代1円とかにできますよ」みたいなことを言われたのですが、今すでに安いキャリアで契約しており、かつ私は基本的に乗り換えが嫌いなので、そんなこと言われてもする気にならないわけです。

こういうのは経済学的に見れば、非合理的です。一番安くなるキャリアに渡り鳥のように乗り換えていくのが一番合理的ですから。でも、乗り換えには一定の手間がかかりますし、私は自分の選択に執着する頑固さがあるので、よほどのことがなければキャリアを変える気はないのです。

私はコスパというのがあまり好きではなく、「楽しいこと」「無理しないこと」「楽なこと」とか自分にとって快適であることを重視するため、ああいう営業文句は価値観が全く合わず、私をいらだたせるわけです。

無駄だと思っていたことが、何年も経ってから役に立つみたいなことが平気である世界で、タイパやコスパにこだわっていると、面白味が無くなっていくのではないかという気がします。

もう少し難しい言い方をすると、タイパ・コスパっていうのは経済学の新自由主義と非常に相性が良いです。ビジネスで使われる新自由主義的価値観が私たちの生活にまで浸食してきていると考えると、末恐ろしいものがあります。

「楽しい」とか「幸せ」とか、もっとそういう尺度が使える経済学みたいなものを開発してほしいものです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

また、読みに来てくださいね。

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